FF14昔語り「フィジカルボーナス」

昔々、FF14にはステータス配分のシステムがありました。

ゲーマーの方なら馴染みがあるかもしれない、ステータス配分。

レベルアップするとポイントがもらえて、それを自分の好きなようにステータスを割り振るというシステム。

FF14のステータス画面、今ではあんまり気にする人もいないかもしれません。

STR,DEX,INT,MND,VITの5種類と、昔は信仰がサブステータスではなく、PIEというメインステータスだったので、そのPIEを足した6種類の中から、レベルアップで獲得したフィジカルボーナスのポイントを使って、好きなステータスを伸ばすことができました。

自分の火力となるステータス以外に振る意味があるの？とお思いでしょう。

実際その通り、結局みんな火力アップに振るんです。結局選択の余地はさほどないんですね。

だからパッチ4.0実装時にフィジカルボーナスは廃止されました。

ですが、型にはまった振り方以外をする人がいなかったわけではありません。

どういう風に使われていたのかという話を少し紹介します。

VITのステータスはご存知の通り、最大HPを増加させます。

即死威力の攻撃を無理矢理最大HPを伸ばすことでギリギリ耐えられるようにするとかで振っている人もいました。

特にHPの低いキャスター、ヒーラーですね。

ヒーラーは自分が生き残らねばならないので、生存確率を少しでも上げたい人がVIT振りをしていたり。

新生の頃、LV50カンスト後の難関ポイントだった真タイタンに挑むにはHP4000が必要とされていました。これくらいないと激震で回復が挟まれなかった場合に落ちてしまうって話だったかな。

当時はアイテムレベル制限のシステムがありませんでした。なので代わりに、これくらいの装備は必要だという目安として、必要HPというのが人々の間で暗黙の了解とされてきたのです。

それはもちろん、カンスト後にトークンを稼いで装備をある程度集めてから挑戦してねという話ですが、それを無理矢理超える方法としてVIT振りをする人もいたように記憶しています。

信仰のサブステータスは、今ではヒーラーしか効果がありません。それも現在は最大MPが10000固定なので、回復量にのみ影響するということになっていますね。

ですが、PIEの時はMPの自然回復量と最大MPに影響し、振れば誰でもMPを増やすことができました。

当時のホーリーなんかは消費MP量が尋常じゃなかったので(連打するものとしてデザインされていなかった)、それを多用したい人とかが上げていたように思います。

黒魔道士がローテを回すのにちょうどいいMPに調節するためにわずかながら振っていた人も。

PIEガン積みしたマジカル戦士ちゃんとかそういえばいたなぁ……(これはもちろんネタです)

フィジカルボーナスは、クラスに基づいています。

つまり召喚士と学者は、火力となるステータスがINTとMNDで全く違うのに、同じ巴術師のフィジカルボーナス配分を使う羽目になるということです。

振り直しのアイテムも存在しましたが、当時ではそこそこ重要な軍票での交換な上、いちいち召喚士と学者を切り替える度に振り直し(30回？50回？ポチポチクリック)しないといけないのが面倒だったので、INTとMNDを半々ずつ振るということをしている人もいました(というか私がしていました)。

いずれの場合も、火力を正義とするならば邪道な選択だったでしょう。

逆に、タンクで火力を求めてSTR振りをする人はまあまあいたのですが、それだとHPが足りないみたいな話もありました。

もちろん機能として存在しているのですから、してはいけない訳ではありません。

CFに来るんならちゃんとしてこいって言う人もいれば、出来ることをして何が悪いって言う人もいました。

想像に難くないとは思いますが、まあ議論を呼ぶこともありましたね。

確かに遊びの幅を広げるシステムではあったのですが、イマイチ有効に使えていないよねということで、紅蓮実装時に廃止になりました。

ちなみにメインステータスのマテリアもこの時に同時に廃止となっています。

新生時代に実装された装備に変わったステータスのものが多いのもこういう理由でした(全職装備可能でステータスごとに種類があるアクセサリーとか)。

そんなフィジカルボーナスが廃止になってからもう5年、もしかしたら知らなかった人も多いかもしれませんね。