推しの子、読みました。
以前FF14プレイヤーのインタビューに、作画の横槍メンゴ先生が出られていたのでそこでまずタイトルを知った感じ。
アニメ放映が始まって、どんなもんかな〜と見てみたら、え、マジで?そうなる?それでそのタイトルなの……となり、気になってしまってジャンプラで一気読みしてきました。
すごかった。もちろんまだ連載中で決着はついてないのだけど、読み応えものすごくあったし、どんどん成長していく二人も、結末が見えてきた感じのわくわくそわそわもたっぷり味わえました。このまま完結まで追っていこうと思っています。
ただね!妊娠出産の描写が、何の問題もなく超順調に妊娠経過し40週で予定日当日に双子を経膣分娩っていう描写が現実味がなさすぎて、どうしてもそこがノイズでしたね。
自分で体験した部分には妙にリアルに考えちゃうってやつですね……医療ドラマとか本職さんは気になって仕方ないみたいなやつです、きっとw
アイちゃんは多胎妊娠、未成年、身長低めと高リスクが3つも重なってるのに、帝王切開しないってそれはないのでは……普通に危険なのでは……と割と気になって仕方なかったです。
まあね、漫画だからね。別にファンタジーな設定でもいいじゃないって声もあると思うんですよね。それ自体は私もいいと思ってますよ。
転生して生前の記憶が残ってるとかまずファンタジーもいいとこじゃないですか!それは物語に大事な設定だからいいんですよ。
だから、双子育児なんて壮絶も壮絶な役目を、マネジメント業の傍らミヤコさんがするなんて、しかもバレちゃいけないようにだから外部に頼ることもできなくて、普通なら無茶苦茶すぎる!と思うのですが、前世の記憶があって、中身が大人だからこそ必要最低限しか手を煩わせないような赤ちゃんならまあ、そんなもんかと納得もできるんですけどね。
映画や舞台、テレビ番組にレイヤーの事情なんて芸能界のアレコレは、私は全く知らずに生きてきていて、それを今回読んで「はぁ〜なるほど〜そうなのか〜」と思うわけですよ。多少の脚色はあれど、ある程度は事実を元にしていて、実際そういうこともあるんだろうなっていう理解です。
原作者側も、そう思われることを見越してそういう重要だったり繊細な部分はしっかりと取材をするだろうし、あまりに的外れなことは描かないと思うんですよね。
なぜならその業界の間違ったイメージとして残る可能性があり、迷惑にもなるし、クレームを受ける可能性もあるからです。
妊娠出産に関しても同じように、間違ったイメージがそのまま残って悪影響をもたらす可能性を不安に思ってるわけですよ。というかすでに割と間違ったイメージがたくさんありません?私も自分が妊娠出産するまで、知ってるようで間違ってることが山ほどあるって気づいてなかったですもん。
芸能界に関わる当事者になることより、自分や家族や友人同僚が妊娠出産の当事者になる可能性のがずっと高くないです?このアイちゃんの件を見て双子妊娠っていうのを楽観的に考えないで欲しいなぁって話。それだけです。
気になったのはそこだけ。ここからは好きなところを語っていきますよ!
まず絵が最高に可愛い。アイドルなど芸能界の話ばかりだから当然と言えば当然なんだけど、みんな可愛い。可愛い女の子がたくさんで本当に目が癒される。
バッチリキメキメの表情も可愛くて好きなんだけど、!?!?ってなってる表情が最高にかわいい。心の声がありありと聞こえてくるような描写が本当にすごい。初ライブでアクアを見つけたときのかなちゃんの、吹き出すのを必死で堪えてる表情がめちゃくちゃ可愛かった!!って書くとなんかかわいそうを好んでるみたいであまり大きな声で言えないというか、自分の中で多少の葛藤があるのだけど……w
これってまさにアイちゃんが言われてた人間くささの部分なんですよね、多分。
でもそれって、プロのアイドルとしての完璧な振る舞いがあるのが前提で、その上でたまに、ごく稀に見せてくれるオフの部分だからこそグッとくるってことな気がする。
つまりはギャップ萌えってやつですね!逆にいつもゆる〜くやってるけど決めるとこは決めるみたいなパターンもきっとあるはず。いろんな面がある方が親近感も持てるしその上で頑張っててステキって思えるということかなぁと、今まで現実のアイドルを推すという経験をしたことがない人間が考えてみました。
ちなみに最推しはMEMちょです!わりとツッコミに回りがちで、!?!?って表情たくさんしてくれるのが嬉しい。そしてお姉さんらしく、ルビーとかなの未成年2人を大人としてフォローしてるところとか、自分のチャンネルはさておいてB小町のチャンネルの盛り上げに全力を尽くしてるのとか優しすぎるし、苦労人気質が見えてとても推せる。
アクアとかなちゃんとあかねちゃんの間でどうしたらいいの〜!?ってなってるのとか、ギャル目な印象よりずっと真面目で誠実で、あまり踏み込みすぎずに見守ってるのがちゃんと20代のお姉さんしててすごい好き。
あかねちゃんも好き。今までお芝居をする人ってみんなかなちゃんタイプなのかと思ってた。
徹底したプロファイリングを元に自分に降ろす……そういう演技のやり方もあるのか、なるほどなぁと感心しきりですよ。
……そういえば、2021年のファンフェスでエメトセルク役の高橋広樹さんが、これはエメトセルクを自分に降ろしてきてるなぁと感じたのをふと思い出しました。こういうことか……。
その賢さと真面目さをアクアに利用されてるのはすごい不憫。
感謝とか恩義のようなものを感じてるのはとてもわかるんだけど、そっちは闇だぞ……近寄らんとき……と勝手に心配したりしてます。
最新話まで読んで、いよいよ物語の核心に近づいてきているのかなって感じましたね。
覚悟決まっちゃったアクアとルビー、だいぶ焦燥感が伝わってくるので不安。
そして、アニメ6話放映で実在の事件の関係者さんまわりが炎上してしまった問題。
私も恋愛リアリティーショー編を見て、一番に思い浮かんだのはあの事件でしたよ。無関係の私ですらそうだったんだから、関係者の方が気にするのは最もだと思う。
その事件のことを描いてるんじゃないってのはそうかもしれないけど、関連性は絶対にあるでしょ。そう見られることを前提にしたほうがいいし、ある程度はしてたと思うし。
だからってアニメ化中止は妥当とは言えないと思うけれど、そう思ってしまう気持ちはわからないではないでしょう?読んでないのなら尚更で、その先の展開で胸糞からは脱してある程度綺麗にまとまるからってのは読んだからの感想なので……。
だから推しの子のファンたちは、あの人の感想に過剰反応するべきではなかったし、公式はバッシングは絶対にやめてとだけ声明を出して、放映は続けるというのが一番ベターだったんじゃないかなと思います。
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