子育て備忘録その3 幼児期(入園前)

2022/05/09

発達障害児育児

t f B! P L
子どものことを記録しておく記事、その3です。
今回は1歳から3歳、入園前までの記録です。


前回はこちら。

子育て備忘録その2 新生児期から乳児期
忘れかけていることを残しておくための備忘録、その2です。
だいたい出産後~1歳くらいまでの記録です。

 

その1はこちら。

子育て備忘録その1 妊娠から出産まで
この記事は、noteからそのまま引っ張ってきたものです。
2020年8月25日に公開したものになりますので、年齢などは当時のものになります。

 



幼児期(入園前)


さて、この辺りからようやく発達障害に関連するお話が出てきます。
もう何がどうだったか記憶があやふやなのですが、最初に”何かあるらしい”と思ったのは、1歳半健診のお知らせが届き、問診表を記入していた時です。
○○ができますか、といった質問のはい・いいえに丸をしていくのですが、うちの子の場合、見事にいいえだらけだったんです。

指さしができますかーーいいえ
意味のある言葉を3つ以上話しますかーーいいえ
視線が合いますかーーいいえ

確かこんな感じだったと思うのですが、他もこの調子であまりにはいと言えない問いが多く、ああ…と思ったことを覚えています。
確かそこで調べたんですよね。1歳半健診に引っかかるということは。発達障害だった、という先人たちの記録を読んだり、その特徴を見たりすると、重なる部分がものすごく多かったんですよね。
それまでにも他の違和感がたくさんあったので、まさか!?と思ったのは一瞬で、すぐにやっぱり…といった心境でした。

夫にそれを話したの、最初は確か車の中だったんですよね。
○○ちゃん、もしかしたら発達障害かもしれない…と。
そしたら冗談でもそんなこと言うな!って怒られたんですよ。
別に冗談っぽい雰囲気で言ったわけではなく、割と深刻に伝えたつもりだったんですが、やっぱり最初はそう受け取ってもらえなかったみたいです。
問診票を見せたり、1歳半健診についてきてもらったら、理解してもらえましたけど。
ちなみに夫は夫で理解するまでだいぶ葛藤があったり、覚悟をしたりしたようで、そもそも喋れるようになると思ってなかったと、後に5歳くらいのときに話していましたね。

迎えた健診当日。夫に休みを取ってもらって三人で行きました。やっぱり同じ歳が集まる場で比べると違和感を覚えたようで、理解までが早かったように思います。
保健師さんに「ここの問診は、だいたいは全て”はい”になるので、これだけ”いいえ”があるということは発達に遅れがあるということだと思います」のようなことを言われた気がします。
ですよね~と思いながら見てもらいました。
積み木は上に積むこともできるけど横に並べたがる、とか。
何かしてほしいことがあるとき目を見たり何か言ったりではなく、親の手を動かしてそのものに誘導する(クレーン現象というらしい)、とか。
発達障害、特に自閉症の特徴だそうです。他にも
・抱っこを嫌がる。のけぞって逃げようとしたりして、ほとんどしがみついてこない
・指をさすと、さした方向ではなく指先を見る
・人見知りをしない、というかそもそも他人を気にしてない
・目がとにかく合わない
・発語が遅い
・とにかくよく寝る
といった特徴がありました。
抱っこが本当にしづらかったんですよ…機嫌が悪くて暴れて抱っこできないってのはおそらくどんな子でもあると思うんですが、特に機嫌に問題がなかったとしても常にまるで米袋をかついでいるような。しがみついてくれないので、自分の力だけで抱えてる感じでした。

健診を受けてからは市の相談窓口につないでもらったり、かかりつけの小児科から発達検査のできる病院に紹介状を書いてもらったり、発達検査の結果を踏まえて言語療法に通うようになったり。だいたいそれが2歳半くらいだったかな。
スムーズにいったみたいに書いてますが、市の相談窓口からなかなかお返事が来なくて、こちらから催促したりもしました。病院は大きいところなので、発達検査予約が数ヶ月後とかでしたね…
発達検査の結果は、2歳4ヶ月時点で1歳10ヶ月程度。大体半年の遅れでした。
正式な診断は3歳を過ぎないとできないのだけれど、この結果から見てほぼ発達障害(自閉症)といっていいだろうとのことでした。

この頃には単語はまあまあ出るようになっていて、こちらの言葉もある程度は理解していたと思います。
検査結果報告書を見ながら書いていますが、口頭指示が通りにくいという、今もずっとある問題がこの頃から見られているみたいです。
目の前の課題用のアイテムが気になって、話を聞けていないんですよね。
人より物に興味が向きやすい、そういう特性です。
そして本人のこだわりがあるようで、すぐに正解を出すのではなく、端からひとつずつ確認するなんて姿も記録されていました。このこだわりというのもよくある特性ですよね。

確か3歳くらいから、YouTubeの動画をたまに見せたりしてました。
英語で数を数えたり、色を教えたりする動画がとても好きで(日本語の動画より英語の方が気に入っていた)、数や色の概念の理解はとても早かったです。
興味があるものの飲み込みはめちゃくちゃ早いんですよね。
なので色の名前と数字の1〜20は日本語と英語と両方言えてたんですよ。聞いて覚えたからか、めちゃくちゃいい発音で。threeの発音とかめっちゃネイティブな感じですごかったのに、いつしか変わっていました。多分入園して、日本語の英語(ワン・ツー・スリー的な)の方が聞く機会が増えたからなんでしょうね。これだけは少し残念。

入園前の年になり、3歳を過ぎたので自閉症スペクトラムの確定の診断を受け、療育を探し始めました。これがまた大変で…
大体10月くらいから次の年の募集をされる療育施設が多いですよと言われたので、それくらいから各所に連絡し始めたのですが、これがまあ遅かった!
1年以上の順番待ちをしているところから、順番待ちの順番待ちをしているところまで…
もしかして入れる場所ない!?とめちゃくちゃ焦りながら、かろうじて近場で見つけたすぐ入れるという所を見学してみて、とりあえずここなら行けるかな…と安心したり。
ダメ元でここは人気ですと支援員の方に言われた療育施設に電話をかけると、順番待ちは出来ないけどお話してみますかとのことだったので、二つ返事でお願いしました。
指定された時間が〇〇時15分だったので、すごい時間がきっちりというか、忙しい所なんだろうなと思ったりして。
そこに行ってみて驚いたのが、施設の見学というよりは、一対一の面談で体系の説明をされたことです。
私がそれまでに行った他の施設の見学では、実際に他の子が利用しているところにお邪魔して、今は〇〇の時間ですよ、こんな風に遊んでいますよ、この後は〇〇をして、こういう感じで過ごしています。といった感じなんですよね。
4,5人で絵本を読んだり、歌を歌ったり、お話をしたり。時々一人用の机で工作をする、そんな感じでした。
ある程度パターン化されたカリキュラムのようなものがあり、それに沿った療育をしていくといった形。
極少人数の幼稚園といったところ。少ない人数の中だから関係性を築きやすく、個々人の配慮をしやすいといった環境。
だけどここでは、まず個人の特性を把握して完全個別のプログラムを作り、どんな困りごとがあるのかをしっかり把握してそれに沿った目標を立てて実践していくということ。
多かれ少なかれどこの療育でもやるのでしょうが、それを徹底してるのがここの特徴なのかなぁと思いました。
幸運なことに、少し待てば丁度空きが出るとのことで、すぐさまお願いしました。
ですがその空きが出るまでの間に他の療育に通い始めていたほうがいいかと聞いたんですね。
というのも、その頃私自身がかなり焦っていて…当時3歳半、春には入園なのにまだオムツが取れていないどころか会話らしい会話もできない状態でした。
その時言われたのが、療育は量より質です、と。その言葉を聞いて安心したのを覚えています。

というわけで、入園少し前から療育に通い始めました。そこで作成してもらった特性をまとめたものを、資料を、入園前あらかじめお渡ししました。

さて、話は前後しますが10月頃に入園説明会もあります。
私は家から一番近い、公立のこども園に希望を出そうと説明会に足を運びました。
入園前の子どもが集まってるのでそれなりに騒がしくなる瞬間も当然あるのですが、うちの子は、私がちょっとメモを取ろうと手を離した隙に遊戯室を走り回る始末。他の子はほとんど座ってるし、立ち歩いても親が呼べばちゃんと戻ってくる。
いやこれしんど…と走っておいかけて引っ張り戻しながら、説明会終了後に個別に先生に聞きにいきました。
「うちの子自閉症なんですが入園できますか…」とずばり聞いたのですが、「自閉症が原因で入園できないとかそういうことは一切ありません」と断言してくださいました。
対応してくださったのが後に副園長先生だったと知るのですが、このときそうはっきり言ってくださったおかげでとてもほっとしました。
入園拒否みたいな話もネットで調べているとちらほらありましたからね…
たぶんこのあたりの対応は本当に自治体、園によってさまざまなんだと思います。
こども園なので1号と2号がありまして、この差はざっくり言うと幼稚園的な利用をするか(1号)保育園的な利用をするか(2号)なのですが、私は専業主婦なので1号希望で出しました。
いわゆる保活は2号の方はそれなりに厳しかったのかな…
近所で幼稚園に落ちたという話は聞かなかったのし、病院関係の人にそれとなく尋ねても幼稚園なら大丈夫ということだったので希望の園1つだけで出したのですが、無事内定出て通えるようになりました。

入園に際して提出する資料で発達障害を明記し、個別の話し合いの場が設けられました。
そのときに医師からの診断書、発達検査の結果、療育でまとめてもらった資料を渡して、配慮をお願いすることになりました。

という流れだったはず。もうだいぶ記憶が遠いです。記録するって大事ですね…
さて、ここまでが入園前です。次の記事で入園してからの様子を書いていきたいと思います。

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