最近お気に入りの漫画を紹介!【ハコヅメ】

2022/07/27

漫画

t f B! P L
一昔前に海賊版漫画サイトが問題になってから、各社の正式な漫画サイトやアプリが発展してきていますね。
私もコロナ禍始まってから多少漫画を読むようになり、今はアプリを4つくらい入れて、好きなタイトルをじっくりゆっくり読んでおります。
自分が気に入った漫画の良い所をたくさん書き散らかしたい~!布教したい〜!ということで、今回はこの作品について推し語りしちゃいます。
詳しく語りたいがためにざっくりとしたネタバレはありますのでご注意ください。

ハコヅメ~交番女子の逆襲~

ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』(ハコヅメ こうばんじょしのぎゃくしゅう)は、泰三子による日本の漫画作品。『モーニング』(講談社)にて2017年52号から連載中[1]。架空の町にある岡島県町山警察署の交番(=ハコ)に勤務する女性警察官の内情を描いた警察日常マンガ[2]。なお、コメディ寄りの回も多いが、職業上扱われる題材はシリアスな問題もかなり含まれている。 –Wikipediaより引用
わりと最近ドラマ化され、さらにアニメ化もされ、そしておまけに長期休載まで発表された話題作です!(涙

主人公は新任警官の川合麻依。公務員という理由だけで試験を受け警官になったものの、想像を上回るハードさにもう辞めてやる!と辞表を懐に忍ばせたところで、後のペアとなる女性巡査部長、藤聖子と出会うところから物語が始まります。

ハコヅメ1巻1話より

ハコヅメの最高にイイところってまず最初っから最後までずっとこの川合と藤部長のペアが尊いんですよ…
マイペースでちょっと抜けてるようで、ものすごい適応力でどんどん成長していく川合と、超ハイパー優秀で厳しいけど仲間想いの藤部長。
この二人が、町山で起こる数々の難事件に挑む…というよりは、交通違反取り締まりや、補導に職務質問、交通安全教室、110番通報への対応とか、そういう日常の業務をしていくうちに絆を深めていくんです。そしてたまに起こる大きな事件で絆を確かめ合うというか。
結局川合は辞意を撤回して、藤部長のために生きていくレベルで信頼を寄せるのですが、ちらりと描写された川合の確定された未来と、その未来に存在するのか判明していない藤部長。そこに向かってどう物語が進んでいくのか非常に気になります。
お願い藤部長無事でいて。いつまでも川合と二人で、飲んで愚痴って幸せに暮らしてほしい。続きは第二部に持ち越しになりましたね。部屋っ子編、とっても楽しみです。連載再開いつまでも待ってますから~!!

警察の業務ってこんなに複雑で多岐にわたるのか…と理解をするのにうってつけな本作。
昨今、公務員の給料が高いとかなんとか言われたりしますが、ただの交番員であろうとも時には命をかけなければいけない現実。そりゃそうだ、拳銃持ってるんだもの。
本文内で何度か言及される、『正義とは、公務員の安い給料で命をかけてもらうための大義名分』だとか、『警察学校で強烈に育まれる同期の絆は仲間を守りつつ組織から逃れにくくするための鎖』だとか…
そして、それだけ警察という職に縛り付けるための手が込んでいても尚、様々な理由でドロップアウトしてしまう人が多い職業であるということも。

ハコヅメ20巻176話より

やりたくない人が大半だけれど誰かがやらなければいけない仕事というのは世の中にたくさんあると思います。
そして警察は、誰かがやらなければいけない仕事だという話も再三出てくるんですよね。
作者の泰三子先生はなんと元警察官で本作が漫画家デビュー作。そもそもこれを読んで警察官になりたい人が増えて、警察という仕事のブラックさが少しでも改善されることを願って(意訳)この漫画を描くことにしたそう。
作者さんへのインタビュー、ものすごかった。私は週刊誌の漫画を買うような習慣がなかったし、作者さんに興味を持つようなことも今までなかったので、その実情をよく知らないのですが、この方が異色も異色だということはわかりました。週刊誌なのに2ヶ月先までネームができてるってどういうことですか???
インタビューはこちら。まさかの初インタビューが日経ビジネスだったそうですよw

ハコヅメ別章アンボックス1話より

とまあ、だいぶ真面目寄りな話ばかり挙げましたが、ハコヅメは割とギャグ多めな作品です。
私たちがあまり知らないような警察、特に女性警察官の内情を、ギャグ交えて面白く構成してくるから、本当に面白い上に勉強になるんですよ!

ハコヅメ1巻7話より

特にトイレ事情は深刻。わかる。
いやね、私、夫の趣味の釣りについていくことが時々あるんですけどね、釣り場ってトイレ全然ないじゃないですか…
おまけにだいたい男の人より女の人のほうがトイレ頻度高いんですよ。毎回自分のトイレ都合で中断することになるの申し訳なくなるんですよね…
それでも私は最悪自分の都合で切り上げてトイレに行けるからまぁいいんですけど、警察の業務中とかだと制服のままコンビニにトイレ借りに行く訳にもいかないんだろうなぁって…(全然OKな風潮に早くなってほしいよね。飲み食いも)

コメディを支えるめちゃくちゃ濃いキャラがたくさん出てくるのがこのハコヅメ。単に一人一人が濃いというだけじゃなくて、関係性がものすごい濃い。
矢印がいろんな方向に飛んでてがんじがらめになってるような…
おまけにこの人がいないと生きていけないレベルの感情を飛ばしてる人までザラにいるレベルで。
そういう仲間がいるからこそ、しんどい仕事でもこの人のために頑張るっていう原動力になってるんだろうなあって。
"関係性"に弱いタイプの方は絶対ハマると思うので是非読んで欲しい〜!

普段あまりコメディ系を読まない私がハコヅメにハマったのは、キャラがすごく面白いことも、テンポ良く読めて笑わせてくれることもありますが、何より一番は犯罪被害の描写に対してめちゃくちゃ真摯だなって思ったからなんです。
犯罪被害に対してはギャグとして消化せずに、その残酷さ、悲惨さをちゃんと示している。
特に性被害ですよね。現状最も二次被害が起きやすく、ネット上では加害者そっちのけで被害者が叩かれやすい現状。

ハコヅメ別章アンボックス6話より

この場面だけでもすごい心にくるものがありました。
現実の性犯罪被害のニュースにつけられたコメント、こういう事情があったのかもしれないって加害者側を擁護する方向に想像を膨らませる奴がめちゃくちゃ多くないですか?
逆に被害者側には、自衛しないのが悪いと言わんばかりの声。
もちろんそうじゃない被害者を思いやるようなコメントもありますが、見てて嫌になるくらいにはそういう声があがる。
きっと、ハコヅメを最後まで通して読めば、日々のニュースに対する受け取り方が変わると思います。
そして、世の中ちょっとでも良い方に変わっていってほしいと願うようになる。
ハコヅメはそんな力が込められている作品だと思いました。

本作で泰三子先生は自分の中で信頼できる作品を書いてくれる先生だと認識されたので!次回作も楽しみにしております。
もちろん連載再開もずーっと期待していますからね!!

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